2025年、スワイプ型LPが流行り始めています。
テキスト量の多い従来のスクロール型LPから、TikTokなどのSNSのようにスワイプできるLPは、画像や動画を感覚的に操作することができ、スマートフォンに最適化されたランディングページ(LP)として、さまざまな業種で高い成果を出し始めています。
株式会社トライハッチが提供するスワイプ型LP制作・分析ツール「SwipeKit」では、PIVOTでの動画でCVR平均160%アップ、同様にスワイプ型LP制作ツールを提供する株式会社エフカフェのLPcatsでは、CVR230%の事例など、スワイプ型LPは、2025年注目の新しいLPのカタチになりつつあります。
SwipeKitやLPCatsのように、スワイプ型LPを制作・分析できるツールが増加してきており、スワイプ型LPを制作する上でどのツールを利用すれば良いか分からないというご相談も多く受けるようになってきました。
今回は、日本国内のスワイプLP制作・分析ツールを8ツール徹底比較しました。この記事を参考にスワイプ型LP制作ツールの選定に役立てていただけますと幸いです。
スワイプLPツールとは?種類とメリットを解説

スワイプLPツールについて、その種類やメリットを解説していきます。スワイプLPがどのようなものなのか、なぜ注目されているのかを理解していきましょう。
スワイプLPとは?

スワイプLPとは、スマートフォンでの閲覧に最適化されたランディングページ(LP)の一種で、ユーザーが画面を左右にスワイプすることでコンテンツを閲覧できる形式のものを指します。従来の縦スクロール型のLPとは異なり、情報を区切って表示し、視覚的な訴求力を高めることができます。
スワイプLPは、SNSのタイムラインを閲覧するような感覚で操作できるため、ユーザーはストレスなく情報を取得できます。1画面ごとにメッセージを区切って伝えることができるため、情報が整理しやすく、ユーザーの理解度を高める効果も期待できます。
スワイプLPツールの種類

スワイプLPツールは、大きく分けて以下の2つの種類があります。
- LP作成プラットフォームにスワイプ機能が搭載されたツール
- スワイプLPに特化した専用ツール
LP作成プラットフォームは、一般的なLP作成機能に加えて、スワイプ機能も利用できるツールです。DEJAMなどが該当します。一方、スワイプLP専用ツールは、スワイプLPの作成に特化した機能を備えており、SwipeKitやLPcatsなどが該当します。
どちらのツールを選ぶかは、LPに求める機能や予算によって異なります。LP作成プラットフォームは、汎用性が高く、様々なデザインに対応できますが、スワイプLP専用ツールに比べると、スワイプ機能は限定的な場合があります。
一方、スワイプLP専用ツールは、スワイプLPの作成に特化しているため、より高度な表現やアニメーションなどを実現できます。
スワイプLPツールを使うメリット・デメリット
スワイプLPツールを使うメリットとデメリットをまとめました。
メリット | 詳細 |
---|---|
ユーザーエンゲージメントの向上 | スワイプ操作は、ユーザーに能動的な行動を促し、LPへの没入感を高めます。 |
コンバージョン率の向上 | 視覚的な訴求力が高く、情報が整理されているため、ユーザーはスムーズにコンバージョンに至りやすくなります。 |
モバイルフレンドリー | スマートフォンでの閲覧に最適化されているため、モバイルユーザーに快適な体験を提供できます。 |
データ分析の容易さ | 各スライドの閲覧状況を分析することで、改善点を見つけやすくなります。 |
デメリット | 詳細 |
---|---|
制作に手間がかかる | スワイプLPは、各スライドのデザインやコンテンツを個別に作成する必要があるため、通常のLPよりも手間がかかる場合があります。 |
SEO対策が難しい | 従来の縦スクロール型LPと比較して、SEO対策が難しい場合があります。(ランディングページとしての運用であれば特に気にする必要はありません。) |
スワイプLPツールは、効果的なLPを制作するための強力な武器になりますが、デメリットも理解した上で、適切に活用することが重要です。
2025年最新!スワイプLPツール徹底比較:選び方の3つのポイント

スワイプLPツールを選ぶ際、何を基準にすれば良いか迷いますよね。ここでは、2025年最新のスワイプLPツールを選ぶ上で重要な3つのポイントを解説します。
これらのポイントを押さえることで、あなたのビジネスに最適なツールを見つけることができるでしょう。
ポイント1:機能の充実度
スワイプLPツールを選ぶ上で、まず確認すべきは機能の充実度です。LP作成に必要な機能が揃っているかを確認しましょう。
- CTA(Call To Action)設定:資料請求や購入などのアクションを促すCTAボタンを簡単に設置できるか。CTAはLPのコンバージョン率を大きく左右するため、重要な機能です。
- ステップごとの分析機能:スワイプLPでは、各ステップでのユーザー行動データを細かく取得し、改善に繋げることが重要です。ステップごとの閲覧数、離脱数、滞在時間、CTAクリック数などを分析できる機能があると、効果的な改善サイクルを回せます。
- A/Bテスト機能の有無:通常のLP同様、スワイプ型LPでもA/Bテストは必須です。LPのCVRを高めるためには、クリエイティブのA/Bテストを行い、LPの効果を最大化する必要がありますので必須です。
ポイント2:操作性とカスタマイズ性
スワイプLPツールを選ぶ際には、操作性とカスタマイズ性も重要なポイントです。直感的に操作できるか、デザインの自由度が高いかを確認しましょう。
- ドラッグ&ドロップ編集:直感的な操作でLPを作成・編集できるか。プログラミングの知識がなくても、簡単にLPを作成できるのが理想的です。
- レスポンシブ対応:PC、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスで適切に表示されるか。モバイルからのアクセスが多い場合は、特に重要です。
ポイント3:費用対効果
スワイプLPツールを選ぶ際には、費用対効果とサポート体制も考慮しましょう。料金プラン、無料トライアルの有無、サポート体制などを比較検討することが重要です。
- 料金プラン:自社の予算に合った料金プランがあるか。初期費用、月額費用、追加費用などを比較検討しましょう。
比較表:おすすめスワイプLPツール一覧
上記で紹介した選び方のポイントを踏まえ、おすすめのスワイプLPツールを比較表にまとめました。各ツールの特徴、機能、料金などを比較して、自社に最適なツールを見つけましょう。
サービス名 | 価格 | 容量 | サイト制作方法 | CTA設定 | 独自ドメイン | アクセス解析タグ | スワイプ分析 | A/Bテスト機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SwipeKit | 月額5,000円〜 OEMプランあり | 480MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
LPcats | 月額29,000円〜 | 500MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
FlowTaps | 月額2,980円〜 | 100MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Swipely | 月額8,980円〜 | 480MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
DEJAM | 不明 | 不明 | ノーコードツール | ○ | ○ | ○ | × | × |
Swipage | 月額20,000円〜 | 300MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
SquadBeyond | 月額98,000円〜 | 不明 | ノーコードツール | ○ | ○ | ○ | × | × |
Tokify | 月額9,800円〜 | 不明 | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | × | × | × |
※料金は2025年7月現在の情報です。最新の情報は各ツールの公式サイトをご確認ください。
このスワイプ型LP制作ツール比較表を参考に、スワイプLP制作ツールを比較検討してください。次から各ツールの詳細を紹介していきます。
SwipeKit(スワイプキット)

スワイプ型LP制作・分析ツールの火付け役です。2025年6月に公開されたPIVOTでその名を馳せました。画像・動画をアップするだけの簡単な制作管理画面、”ノーコードより、さらに簡単”を掲げ、シンプルな制作管理画面ではありますが、CTAやポップアップCTAなどの細かな設定が可能なツールとなっています。
さらには分析画面も搭載されており、スワイプ型LPに特化した専用の分析から、A/Bテストまでできるようです。インターネット広告代理店を対象にしたOEMプランをメインに展開していて、リリース3ヶ月で100社近くのOEM先が、SwipeKitを利用しているとのことです。
LPcats(エルピーキャッツ)

スワイプ型LPの第1人者的なツールの1つです。規定サイズのクリエイティブをアップし、JSを設定することで簡単にスワイプ型LPを制作することが可能です。アクセス解析からスワイプ分析、A/Bテスト機能も搭載されており、CTAも画像もしくはコードで設定することが可能です。
ツール提供以外にも制作やコンサルティングまで行っています。
FlowTaps

FlowTapsは、スワイプ型LP制作ツールの中でもダントツに安いツールです。その分、各プランの容量が少ないため、画像ベースのスワイプ型LP制作におすすめです。
しかし、動画をメインにスワイプ型LPの制作を考えている方にはおすすめできないツールです。
Swipely

Swipelyは、動画に特化したスワイプ型LP制作ツールです。大容量の動画に対応しており、特徴的なのはAIが搭載されており、AIがスワイプ型LPの改善案をアシストしてくれるようです。
動画をメインにスワイプ型LPを考えている方におすすめです。
DEJAM

DEJAMは、ノーコードでのLP制作とヒートマップ分析・A/Bテストが行えるノーコードLPOツールです。
Gif画像を埋め込める機能をアップデートし、スワイプ型LPにも対応しています。縦横にスワイプできるスワイプ型LPツールと違い、従来のLPに延長線上にスワイプLPも制作できるといったツールです。
Swipage

ヒートマップ分析ツール「Sitest」で有名なグラッドキューブ社が提供するスワイプLP制作ツールです。
スワイプ型LP制作から分析、専任担当者によるサポートなど、デジタルマーケティング歴18年以上の数々の受賞歴を持つ運用コンサルティング支援を受けることが可能です。
Squad beyond

Squad beyondは、LP制作から分析までを行えるノーコードツールです。マーケティングに必要な作業をまるっと1つでできるオールインワンマーケティングツールを売りにしています。
Tokify

Tokifyは、スワイプ型LPが簡単に制作できるスワイプ型LP制作ツールです。画像や動画をアップロードするだけで簡単にスワイプ型LPを制作することができます。
まとめ
2025年、注目のスワイプ型LP。さまざまなスワイプ型LP制作ツールが出てきています。
スワイプ型LP特化型のツールから、ノーコードツール内での追加機能など、今後、スワイプ型LPは、Webマーケティングの新たな手法の1つになることが予測されます。
スワイプ型LP制作ツール選定のポイントをまとめると下記になります。
サービス名 | オススメ度 | 価格 | 容量 | サイト制作方法 | CTA設定 | 独自ドメイン | アクセス解析タグ | スワイプ分析 | A/Bテスト機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SwipeKit | ![]() | 月額5,000円〜 OEMプランあり | 480MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
LPcats | ![]() | 月額29,000円〜 | 500MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
FlowTaps | ○ | 月額2,980円〜 | 100MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Swipely | ○ | 月額8,980円〜 | 480MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
DEJAM | △ | 不明 | 不明 | ノーコードツール | ○ | ○ | ○ | × | × |
Swipage | ○ | 月額20,000円〜 | 300MB~ | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
SquadBeyond | △ | 月額98,000円〜 | 不明 | ノーコードツール | ○ | ○ | ○ | × | × |
Tokify | △ | 月額9,800円〜 | 不明 | 画像・動画をアップするだけ | ○ | ○ | × | × | × |
CVR(コンバージョン率)の改善やCPA(顧客獲得単価)の最適化を期待できるスワイプ型LP。制作から運用までを効率的に行い、Webマーケティングの成果を高めるための参考にしていただけますと幸いです。